前回の記事で、必要な項目を全て抽出することが出来ました!
今回SUUMOから抽出する際に条件をつけましたので、その条件に沿ったものだけを抽出できるように設定をしていきます!
2つの条件
恐らく、記事をよく読んでいらっしゃる方でも忘れてしまっている方が多いかと思いますが、実は今回のSUUMOからの抽出では2つの条件をつけていました。
その条件を書いた記事はこちらです!
その2つの条件はコチラです。
■販売価格が1200万円以下
■最寄り駅から徒歩10分以内
すでに抽出した内容を上の条件に合わせて、ロボットに判定をさせてみます!
判定用に変数を作成する
まずやるべきことは判定用の変数を作成することです。
1200万円以下という判定をロボットに判定させるときには、数値の変数である必要があります。
しかし、数値の変数を使ってしまうと数字しか入れることが出来ないので、「万円」が入っているとエラーになってしまいます。
そのため判定用に数値の変数を作って、事前に抽出をしてきた内容から数字だけを、判定用の変数に入れることで判定をさせていきます。
さて早速、右下の変数の部分の「+」をクリックして変数を作っていきます!
変数名は「販売価格_判定用」、変数のタイプは「Number」にしています。
今回のように同じ販売価格を、別の変数としても使いたい場合が結構あります。
そのたびに変数を作るのですが、そうすると案外どの変数にどんな内容が入っているのか分からなくなってしまうこともあります。
そのような場合に区別をつけるのに大切なのが「_(アンダーバー)」です。
今回のように「_○○用」のような名前をつけると、後から変数を振り返ったときにも分かりやすいです!
また数値の変数は「Number」を基本にしましょう。
これまでによく使ってきた数値の変数は「Integer」ですが、これは「整数」という意味です。
そのため、抽出したり計算したりした後の数値が小数が入ってしまう場合には、Integerの変数に入れることが出来ずにエラーになってしまいます。
そのため、数値を入れる場合には「Number」を基本にした方が使いやすいです。
また同じように「徒歩_判定用」という変数も作っておきます。
作成した変数に数値を入れる
まずは「販売価格_判定用」の方から数値を入れていきます。
下のキャプチャのように、アクションは変数の割当、値はコンバータ、変数は販売価格_判定用にしておきます。
コンバータの値のところにデフォルトで「変数を取得」の機能が入っていますので、この詳細を編集して販売価格の変数を取得してきます。
上のキャプチャの青枠のように、「1030万円」と販売価格の変数に入っている金額を取得できていることを確認できたら大丈夫です。
この「販売価格_判定用」の変数は数値しか入りませんので、「万円」の部分を削除します。
コンバータの「+」をクリック→「テキストフォーマット」でホバー→「テキストの置き換え」をクリックします。
すると、このような画面が立ち上がります。
このテキストの置き換えの機能は、使っていらっしゃる方も多いかと思いますが、「ctrl + H」で出てくる置換の機能と全く同じです!
「このテキストを検索」の枠に現状で削除したい文字を入力し、「このテキストに置き換え」の枠に置き換えたい文字を入力します。
今回の場合は、上の枠に「万円」だけを入力します。
すると「万円」を「」(何もなし)に置き換えるということで、「万円」が削除されて、上のキャプチャの青枠のように1030のみが残ります。
この状態になればOKです!
「徒歩_判定用」の変数に関しても同じように、変数の割当のステップを作成して数値のみが残る状態を作ってみましょう。
また今回は、「徒歩」と「分」の両方を削除する必要がありますので、下のキャプチャの赤枠のように、テキストの置き換えの機能を2回使って削除をしました。
販売価格をロボットに判定をさせる
ここまでで変数に数値を入れることが出来ましたので、あとは条件となっている「1200万円以下」や「10分以内」で判定をさせることで、抽出した情報を振り分けていきます。
条件に合っているものは先に進めてExcelに転記をして、条件に合っていないものは次のループへ進めてしまい、次の情報を取ってくるというように開発をします!
下のキャプチャのように新しくステップを作り、アクションは「値判定」を選択します。
※「アクションを選択」をクリックして、上から8つ目にあります
値判定のステップが出来ると下のキャプチャのように、条件を入力する画面になるのですが、条件を入力する前に赤枠の「編集」のボタンを押しておきましょう。
編集のボタンを押すと、下のような画面が出てくるのですが、もし何か条件の内容が間違っている場合には出力値のところでエラーが出ます。
特にBizRobo!の使い始めで、あまり条件の入力に慣れていなければ、条件を入力しても実は正しく入力できていないということがあります。
そのような場合に、出力値を見れば正しく入力できているかどうかが分かりますので、「編集」ボタンを押してから条件を入力することを基本にしてみてください!
さて、ここから条件の設定をしていきます!
上のキャプチャの「エクスプレッション」をクリック→「変数」でホバー→「販売価格_判定用」をクリックします。
販売価格が1200万円以下という条件にしたいので、改めて「エクスプレッション」をクリック→「オペレーター」でホバー→「小なりイコール」をクリックします。
すると下記のキャプチャのようにエラーが発生します。
このようにちゃんと条件が設定できていないことが分かるので、先ほどお伝えしたように事前に「編集」を押して式エディターの画面を出しておくことが大切です。
今回は「≦(小なりイコール)」があるのに基準となる数字が入っていないので、どんな数字よりも小さいのかを判定することが出来ないというエラーです。
なので一番右に「1200」を入力するとエラーは解消されます!
これで販売価格が1200万円以下という条件を入力することが出来ました!
徒歩10分以内という条件を追加する
まず1つ目の販売価格の条件を入力できましたので、もう1つの徒歩10分以内という条件も追加していきます。
2つの条件を追加する場合、「エクスプレッション」をクリック→「オペレーター」でホバー→「AND: && 」をクリックします。
今回は「AND: && 」を使いますが、2つ以上の条件(式)を入力する場合には、式と式の間に「AND: && 」か「OR: || 」を入れてあげる必要があります。
また、使い分けは下の通りです。
【使い分け】
「AND: && 」:全ての条件が満たされている場合に使用
「OR: || 」:条件のどれかが満たされている場合に使用
このようにANDやORの記号を入力したら、2つ目の条件を入力していきます。
この条件の入力の仕方は、先ほど販売価格の条件を入力したときと全く同じです。
「徒歩_判定用」の変数を呼び出し、オペレーターで「≦(小なりイコール)」を入力し、「10」と入力し、下のキャプチャのようになったら大丈夫です!
値判定のエラー処理を設定する
上記の内容で、条件に合っている情報だけを先に進める設定をすることが出来ましたが、現状の場合、条件に合っていなかったらエラーが出て値判定のステップでロボットが止まってしまいます。
そうすると全くロボットが進まなくなってしまいますので、エラー処理の設定をしてあげる必要があります。
上記の2つの条件に合わなかった場合、その物件の情報がたまたま条件に合わなかっただけなので、次の物件の情報を取得してくれるように設定をすれば大丈夫です。
つまり、下のキャプチャのように「次のイテレーション」を選択してあげれば完成です!
次回予告
これで取得してきた物件情報の中から、条件にあったものだけを先の工程に進める値判定のステップを作ることが出来ました!
次は取得してきた情報をExcelに入力していく工程の開発を進めていきます!
お楽しみに!!