前回の記事では、作った変数にweb上の株価情報を抽出することが出来ました。
しかし、前回の記事のように抽出をするとしたら、必要なデータ分だけ抽出の指示をする必要があり、RPAツールを使っているのにかなり手間がかかってしまいますよね(笑)
そこで、今回は1回抽出の設定をしてしまえば、その設定で抽出をひたすら自動で実行してくれるように設定をしていきます!
抽出をする前にループのステップを入れる
今回のブログタイトルにもしていますが、「ループ」というステップを追加することで、自動的に2行目以降も抽出してくれる設定をすることが出来ます。
また、このループの設定は抽出をする前に設定する必要がありますので、前回のブログのようにすでに抽出するステップを作成している場合には一旦そのステップを削除してしまいます。
そして、上のキャプチャのようにスッキリした状態で、最初にループを設定します。
まず順位の「1」を選択して、「右クリック」→「ループ」→「テーブル行繰り返し」→「最初の行を除外」を選択します。
するとループが設定でき、下のキャプチャのような状態になります。
ちなみに先ほどループのステップを作成する際に「最初の行を含める」を選択すると、ヘッダーの部分が青い枠で囲まれている状態になります。
まずはここまでで無事にループのステップを入れることが出来ました!
抽出をする
上記のようにループのステップを入れると、1行目に青い枠が出てきます。
この枠の中から抽出をするように、抽出をするステップを作っていきます。
この順番でステップを作るのは、ファインダーの設定と関わってくるのですが、ファインダーに関しては改めて別の記事でまとめますので、今回は「そういうものか」と覚えていただけたら大丈夫です!
なので今回の場合には、青枠の中の名称(企業名)の「新報国製鉄㈱」と取引値の「2012」を抽出します。
※前回の記事で作成した「Yahooファイナンス」のタイプに抽出します。
※抽出の仕方が分からない方は以前の記事を確認してみてください
前もって変数を作ってなくても抽出できる!
これまでは先に変数を作って、その変数に抽出をしましたが、今回は変数を作っていない状態で抽出をしてみます。
例えば、「前日比の%を抽出しようと思っていたけど、変数を作るのを忘れていた!」というようなケースもあると思いますが、事前に変数を準備していなくても抽出をすることが出来ます。
このような場合でも、通常の抽出と同様に「+24.81」を選択し、「右クリック」→「抽出」→「数値」→「新しいシンプルタイプの変数」→「Number」を選択します。
すると下のキャプチャのように「新しい変数に抽出」というウィンドウが出てきます。
こちらの名前のところに「前日比」などと変数の名前を入力してOKを押すと、新しく「前日比」という変数ができて、ちゃんと抽出が出来ています。
ちなみに「Number」という変数はintegerと同様に数字の計算が出来ます。
ただintegerは整数のみを入れられるの対し、numberは小数点がついている数字やマイナスになっている数字も変数として入力することが出来ます。
これでループを設定した行から、名称(企業名)、取引値、前日比の項目を抽出することが出来ました。
次回予告
ここまででループのステップを作り、そのループの中で抽出をするステップを作成しました。
これでロボットを動かす準備が出来ました!
次回は実際にロボットを動かして、RPAのスゴさを実感します!
お楽しみに!!