前回の記事では、本当にDAの概要というか、「ロボットがパソコンそのものを操作する」という感覚をお伝えしました(笑)
今回からは、具体的にステップの説明や細かいテクニックなどをお伝えしていきます!
まずは、e-ラーニングの「DA機能を使用したロボット開発基礎」でも、とてもよく出てきていたクリックのステップについて説明をしていきます!
クリックステップの中身
e-ラーニングの中でよく使ったクリックステップですが、「1つのクリックステップの中に色々入ってる!」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実際にクリックステップの中は、5つの細かいステップで構成されています。
今の段階では、きっちり覚える必要はありませんが、「そんな感じなのか」というように、なんとなく理解してもらえたら大丈夫です!
クリックステップの中は、このようになっています。
上のキャプチャのように5つの細かいステップが、上下に分かれて配置されています。
上の3つのステップを赤枠で囲っていて、下の2つのステップを青枠で囲っています。
まず、何も問題がなくステップが進む場合には、上の3つのステップのみを通過していきます。
①のステップは、「クリックするものを探す」ステップですので、指定したデスクトップ上のアイコンなどを探します。
①のステップでアイコンが見つかると、②のステップで、「見つかった場所までマウスのポインターを移動」します。
その後、③のステップで「マウスをクリックさせる」という流れで、クリックを実行させています。
このようにスムーズな場合には、上の3つだけで済みますが、実際にロボットを開発してみるとスムーズでないことも多いです。
例えばよくあるのが、クリックしたいものが見つからない、というときです。
そうなると、①の「クリックするものを探す」ステップでしばらく探し続ける、という作業が続きます。
しかし一定の時間が経っても見つからない場合になって初めて、下の流れの④に向かい、ここに入力されているように60秒間探し続けてくれます。
そして、60秒間探し続けて見つからなければ、⑤のステップに進んでエラーを出してくれます。
このような5つのステップがまとめられたものがクリックのステップです!
それぞれのステップの細かい内容は、改めてお伝えしますので、このようにスムーズに進んだ場合でも、進まなかった場合でも対応できる5つのステップが入っていることを、なんとなく覚えておいてください!
このステップもクリックステップの応用
もちろんDAでクリックをさせるときには、上のように動作します。
しかし、下のキャプチャのように、一見クリックが関係なさそうな箇所ですが、こちらでもクリックが関係しています!
※e-ラーニングのp167です
このキャプチャのようにテキストを入力させると、
クリックするものを探す
↓
マウスを動かす
↓
クリックする
↓
テキストを入力する
という流れになります。
なので、このように開発した場合も、これから説明するメリット・デメリットの内容に含まれるので、頭に入れておいてください!
クリックのメリット
クリックステップの概要をお伝えしましたが、クリックステップのメリットは大きく2つあります!
まず1つ目は、何と言っても「開発がしやすいこと」です!
クリックしたい箇所を右クリックして、クリックを選択するだけなので、とにかく開発が簡単です!
そして2つ目は、「60秒間待ってクリックする場所を探してくれること」です!
多分、DAを始めたばかりの方は、「ちょっと何言ってるか分からない」って感じだと思いますが(笑)、こちらも奥が深い話になりますので、改めて別の記事でご紹介します!
クリックのデメリット
このようにクリックのステップは、DAを開発する上でとても使いやすいステップですが、大きなデメリットがあります。
それは、クリックするアイコンが見つからなかったり、別のウィンドウがアイコンに重なっている場合には、ちゃんとクリックが動作しないということです!
前回の記事で書きましたが、DAでは人と同じように、ちゃんと画面上でアイコンが見えている状態でないと、クリックしたいアイコンを押すことはできません。
なので、DAのロボットを動かしているときに、何らかのタイミングでロボットと関係がないウィンドウが立ち上がって、クリックしたいアイコンを隠してしまって、結果的にロボットが上手く動かなかったということも、よくあります!
なので、注意して開発をしていく必要があります!
次回予告
次回は具体的にクリックステップのデメリットをどのように回避していくのかについて、お伝えします!
お楽しみに!!