Excel間の集計・転記② ~2つのループを駆使して抽出~

Excel間の集計・転記

前回の記事で2つのExcelを読み込みましたので、今回は読み込んだExcelから1つの企業だけの情報を抽出できるように開発していきます!

取引先の確認用に1つループを使う

9月取引実績から情報を取得しますが、下のキャプチャのように日付順のデータとなっていますので、企業順には並んでいません。

ですが、集計をするのは企業ごとに集計をしていく必要がありますので、企業Aのときは企業Aだけの情報を、企業Bのときは企業Bだけの情報を取得して集計をしていく必要があります。

そのため、取引先が企業Aなのかどうかを判定するために1つのループを使っていきます。

今の段階では少し分かりにくいと思いますので、実際に開発を進めていきます!

BizRobo!上のExcelの左上(キャプチャの赤枠部)を右クリック→「ループ」でホバー→「選択中の行をループ」でホバー→「最初の行を除外」でクリックします。

そして、できたループに名前をつけます。

今回はループを2つ使いますが、ループを増やしていくと、そのループに「1」や「2」という数字がつくだけなので、ループや名前付きタグが増えてくると、どの数字がどれと対応しているのかが分かりづらくなってしまいます。

そこでループや名前付きタグに名前をつけておくことで、後で修正ときやファインダーの設定をするときに分かりやすくなります。

ループに名前をつけるやり方ですが、下のキャプチャのように、まずは先ほど作成したループをクリックして、アクションのタブの中を下までスクロールすると「範囲名」という箇所が出てきます。

こちらは最初は「自動」となっていますが、そちらをクリックすると「名前付き」という選択肢が出てくるので、そちらを選択します。

そうすることで名前を入力するスペースが出てきますので、今回は「取引先_確認用」と入力しました。

すると、ループの青枠の左上の名前が「取引先_確認用」に変更することが出来ました!

そして、この青枠の中から取引先を抽出しておきます。

今回の場合は「企業A」で右クリック→「抽出」でホバー→「テキスト」でホバー→「新しいシングルタイプの変数」でホバー→「short text」でクリックします。

変巣の名前を入力するウィンドウが立ち上がりますので名前を入力するのですが、ループと同じ名前にしておく方が分かりやすいと思いますので、今回は「取引先_確認用」という変数名にしました。

これでループをつくって、確認をするための取引先情報を抽出することが出来ました!

2つ目のループで情報を抽出する

先ほどは「取引先_確認用」のループを作りましたが、2つ目のループを作って、そちらのループで情報を抽出していきます!

なので、まずは改めてループを作成します。

先ほどループを作った時と全く同じように作成しましょう。

今回のループも先ほどと同様に名前を変更しますが、今回は「抽出用」としておきます。

今は2つのループが、2行目の場所にあるので下のキャプチャのように、どっちのループを指定しているのか分かりづらいので、あえてループの場所をずらした上で抽出をしていきます。

抽出用のループを3番目まで進めておきました。

このようにずらして分かりやすくなりましたので、この状態で抽出用のループから抽出をしていきます。

まずは取引先から抽出をしますので、「企業C」のところで右クリック→「抽出」でホバー→「テキスト」でホバー→「新しいシングルタイプの変数」でホバー→「short text」でクリックをします。

変数の名前などの詳細を記入するウィンドウが立ち上がりますので、こちらでは「取引先」という変数を作ります。

同じように数量と単価も抽出しますが、後でこの2つの変数は計算をしますので、タイプは「Number」にして抽出をしましょう。

その場合には、「5」のところで右クリック→「抽出」でホバー→「数値」でホバー→「新しいシングルタイプの変数」でホバー→「Number」でクリックして、変数名を入力すれば大丈夫です。

これで「抽出用」のループで、取引先・数量・単価を抽出してくることが出来ました!

2つのループで取引先が一致した場合のみ抽出をする

ここまでで、2つのループを使って抽出することが出来ましたが、今回は取引先が一致した場合、つまり「企業A」だった場合だけ抽出をしていきたいです。

そのため、値判定のステップを作成しますが、下のキャプチャの位置に作成をしていきましょう。

アクションを「値判定」にしたら、以前もお伝えしたように「編集」のボタンをクリックしてから、条件を入力していきます。

「取引先_確認用」の変数と「取引先」の変数が一致している場合のみ先に進めたいので、下のキャプチャのように入力したら大丈夫です。

今の状況では、「取引先_確認用」には「企業A」と入っていて、「取引先」には「企業C」と入っているので、出力値はfalseとなっています。

上のように直接入力してもらっても大丈夫ですが、エクスプレッションから変数やオペレータから選択する方が間違いがないので、特にまだBizRobo!に慣れていない方は、直接入力よりもエクスプレッションからの選択で入力しましょう。

また今回は、条件が満たされている場合だけ進めて、条件が満たされていない場合にはエラーとしたいので、下のキャプチャのようにデフォルトのままで大丈夫です。

それから、もしエラーになった場合には次の行から抽出をすれば良いので、エラー処理は「次のイテレーション」を選択しておきます!

次回予告

次回は1つの企業の分だけ抽出してきた情報を集計していきます!

お楽しみに!!

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